2015年のパリ協定採択以降、気候変動への対応は世界中で加速しており、環境負荷が非常に大きいファッション業界では、より積極的な対応が求められています。 このような状況のもと、当社では定期的に環境リスクの特定を行い、対応策の立案・実行、 進捗管理や活動評価を行っています。 主なリスクとしては、脱炭素社会への消費行動の変化、炭素税の導入、自然災害の増加による販売機会の損失、平均気温の上昇による重衣料の売上減少などを認識しております。 三共生興グループは生活文化提案企業として、ファッションを通じてサステナブルな社会の実現を目指してまいります。
三共生興株式会社(単体)におけるScope1、Scope2のCO₂排出量を算定した結果、2023年度の排出量は1,377.2 t-CO₂でした。 2050年カーボンニュートラル実現に向け、今後はグループ会社も含めた連結ベースでの算出に取り組んでまいります。
当社が保有する「東京サンライズビル」「大阪サンライズビル」では、脱炭素社会への実現に向けて以下の取り組みを行っております。
空調設備刷新によるCO₂排出量削減率 | 照明器具のLED化進捗率(2024年3月末時点) | |
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東京サンライズビル | 50%削減 (2024年5月工事完了) | 100%完了 |
大阪サンライズビル | 30%削減 (2024年6月着工~2025年12月完了予定) | 60%完了 |
当社では例年7月~9月末までクールビズを実施しております。
当社が東京都葛飾区に保有する社宅の建て替え工事が、2024年3月に完了しました。 新しい社宅では下記設備を導入しており、建物の省エネルギー性能を評価するBELS*1において、全26戸が最高ランクの5つ星および省エネ基準比54~61%*2のエネルギー消費量削減の評価を取得しました。 また年間のエネルギー収支ゼロを目指す物件として12戸がZEH*3認証、14戸がNearly ZEH認証を受けるなど、環境負荷の低い建築物となっています。
*1 Building-Housing Energy-efficiency Labeling System
*2 住戸毎に数値が異なります。
*3 Net Zero Energy House